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2014年1月

音楽と空間を共有して読むということ





いよいよ今週末に迫った朗読コンサート。『ぶらあぼ』2月号に載せて頂きました。写真に写っているページの一番上の欄です。

ヴィオラとチェロのお二人も、合わせ練習を着々と進めてくださっている由、私もイメージを掴むために、CDですが、曲をかけての読み合わせ練習も始めました。作品として出来上がっている音楽を朗読のBGMにするつもりはなく、楽章の合間に詩を挿入する形でのコラボレーションです。

それでも、詩だけを読む時とはまた違った趣きになり、この形にとてもやり甲斐を覚えます。当日は、生演奏との饗宴になるので、新しい作品空間を創り上げられたら、と切に願って練習をしています。

殊に、今回は敬愛してやまないヴィオラの師匠とこのような形で共演させて頂けるので、とても光栄で嬉しいです。・・・これまでになく緊張もしておりますが(苦笑)。

ヒンデミットとバッハのソロ、そしてヴィオラとチェロのデュオという、滅多に演奏会では聴けない曲もあります。当日券も出ますので、どうぞ一人でも多くの方に聴いて頂けると嬉しいです。
(2014/01/29)

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永井一郎氏逝去

声優の永井一郎さんがお亡くなりになりました。ショックです。声優としての声に馴染んでいたのはもちろん、永井さんが新潮文庫から出している『朗読のススメ』は、私の朗読のバイブルです。

世の中にはけっこう立派な「朗読検定のための教科書」のようなものが出ているのですが、パラパラと眺めてみるとテクニック偏重で肝腎の解釈に至っているものはなく、従って「表現」に到達できないだろうものが殆どの中、永井さんの本は、エッセイのように読みやすい文章でありながら、深い経験と考察に裏打ちされた、鋭い指摘に満ちています。

京都大学でフランス文学を “学問” として修めた方だけに、その指摘やテクストの捉え方には共感するところ大です。表現者としては、やはり読書感想文レベルの接し方ではいけないのだと、その厳しさすら教えられました。

単に「ノリ」や「好き」なだけでは、自己満足というだけで人に伝わりません。その辺りのことも、この本ではやんわり穏やかに、でも厳しく、繰り返し述べておられます。こういう厳しさこそ、誠実ということであり本当の優しさなのだと、しみじみ思います。

密かに心の師と仰いでいたので哀しいですが、82歳で、前日まで仕事をなさり、夕食をとり、ホテルの部屋に入って・・・。生涯現役を貫かれたことは、素晴らしいことと思います。ご本人にとっても、きっと幸せなことだったのだと信じます。

心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
(2014/01/28)

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信頼





今日は、Stimme の営業でちょいとお出掛け。交渉成立の後に、友人と落ち合ってお茶して来ました(写真はイメージです。本文とは関係ありません・・・って、笑い転げていて本日の写真はないだけなんですけれど・・・笑)。

そう言えば、家族以外でリアルかつプライベートで人に会ったのは久し振りだったかも知れません。

プライベートとは言え、今日会った友人は、その文学的素養と言葉に対するセンスにおいて、ほとんど絶対的と言っても過言ではないくらいの信頼を寄せている人物。そのA嬢(仮・・・笑)に、医療面監修者Y氏に真っ赤に添削された詩の翻訳を見てもらいました。

運ばれてくるお茶が冷めてしまうくらい没頭して見てくれたA嬢。ここは朱が入っているけれど、私の訳のほうがいい、せっかく外国語からの翻訳なのだから、多少日本語としては角張っていたとしても、少し引っかかりがある位のほうが聴く側にも考えたり想像する余地ができて却っていいのでは、といった、とても嬉しくも有難いアドバイスをくれました。

その後は他愛のない話で笑いこけ、清々しい気持ちで帰路につきました(*^_^*)。
(2014/01/14)

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緩急





2月2日の朗読コンサートに向けて、読む詩の翻訳にかかりきりです・・・

でも、外は抜けるような青空でいいお天気! 家に篭っていてばかりでは勿体ないと、Il Devu がゲストで出たラジオ番組を聴き終わったところで、地元の氷川神社までお散歩に♪





片道約40分強。せっかく歩いても、この誘惑には勝てません(笑)。参道脇にあるこのお店、美味しいのです!





で、帰宅後また彼岸と此岸を行ったり来たり。表出の苦しみ(苦笑)。早く自分の言葉にしないと読む練習の時間が足りなくなるので、もう一息、頑張りますd( ̄  ̄)。(2014/01/13)

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第22回国際芸術連盟『朗読』オーディション

昨年暮れのことになりますが、JILA(国際芸術連盟)の朗読オーディションに参加しました。受ける以上は合格したいものだとは思っていましたが、合格しただけでなく、審査員特別賞と奨励賞まで受賞し、望外の喜びと感謝でいっぱいです。


Photo
 
 
会場は、麹町にあるカスケードホール。クローズドの審査だったので、かなり緊張しました。朗読の前に音楽のコンクールも行われていて、そちらの人たちが「思ったよりも響きますよ」と教えてくれた通り、マイクなしの不安も吹き飛ぶ(?)ほどの音響でした。 
 
 
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当日は、朗読をしたらそのまま解散。で、抜け殻になって近くのコーヒー屋で休憩。さすがに、もはや学会発表ではここまで疲労困憊はしないので(発表原稿の準備では疲労困憊しますが・・・苦笑)、やはりこの世界ではまだまだ自分には修行が必要なのだと痛感しました。 
 
 
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クリスマス直前だったので、こんな綺麗なイルミネーションを見ることもできました。
 
このオーディションを受けることは、家族以外にはごく一部にしか伝えていなかったので、結果をSNSのほうで友達限定で一足先に報告したところ、お祝いの言葉とともに驚きの言葉もたくさん頂きました。でも、それすらも嬉しい年の瀬でした。これからも、テクストを丁寧に読み込むこと、アクセントとイントネーション、鼻濁音、無声音をしっかり押さえること、そして何より作品世界を、聴いてくださる方にどのように伝えたら良いかということを追究していこうと思います。ひとりよがりな表現にならないように、気を引き締めて・・・。
 
どうぞよろしくお願いいたします。

(2014/01/06)


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謹賀新年




あけましておめでとうございます。朗読コンサートまで一ヶ月を切りました。


いま、朗読する詩の翻訳作業を進めています。翻訳というのは、テクストを深く読み込み、オリジナルを尊重しながらも自分の言葉に変換する作業です。その過程では、自分が作品から受けた感動も当然反映されることでしょう。何ごとも行き過ぎは禁物ですけれど、こういうところは演奏に似ているなと感じます。


偉大な文豪の作品とは言え、自分ではない作家の書いた文章をいきなり朗読する場合は、声に出しながら/アクセント辞典を引きながらも、まずは書かれている言葉がまとっているもの・表現するものを捕まえることに時間を割かなければなりません。でも今回は自分で翻訳するので、テクストを声に出す前に、ある意味より深く関わることができるということでもあります。


・・・と書くと、余裕綽々のように見えますが^^;、いつものように格闘しながら悶々と翻訳しています。否、「悶々」というより、この、胸が打ち震えるような感動を、どのような言葉に置き換えたら良いものかという煩悶、と言ったほうが近いかもしれません。感動と理性のせめぎ合いなのです。


やはり、文学は奥が深いですね。
(2014/01/03)

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