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私のヴィオラ遍歴(其の参)

ごくごく一部(笑)で反響が大きく、続きを急かされていますので、どんどんアップ(^^;)。

そんなこんなで入部して一ヶ月経った頃のこと。春の定演のために日曜練習が始まりました。所帯の小さなオケだったので、OB・OG、そしてエキストラの助けが必須だったため、テュッティの練習は日曜日に行われていたのです。

我々新入生は、来る日も来る日も、ひたすら開放弦のボウイング練習。別にそれが苦だったわけでもなかったのですが、気を遣ってくださった先輩から、「今日、Tオケの定演があるから、皆で聴きに行きなよ。チケット人数分あるよ。先輩も何人か出てるから」と言われ、大学のある区とはお隣の区にあるTオケの演奏会に出掛けたのでした。

たまたま、前プロがハイドンの《ロンドン》で、大学オケがその時メインにしていた曲だから、ということもあったようですが、私が惹かれたのは、Tオケのメイン・プロがブルックナーの第4番だったことです。高校生になって室内楽を聴くようになった一方で、対極とも言えるブルックナーのシンフォニーにズブズブとはまり始めた私、《ロマンティック》はノヴァーク版で入ったこともあり、ハース版に今ひとつピンと来なかった矢先のことで、そのTオケは(確か)ノヴァーク版でやると! これは行くしかないでしょー。第2楽章のヴィオラのソリ、どうなっちゃうんだろ〜。などと思いながら会場へ。

いやー、たまげました。あの長丁場のヴィオラのソリ(それも二回も出てくる)を、一糸乱れず弾かれた日には。プロオケじゃないのに。アマオケなのに。ちょっとくらい乱れたり音程がズレたりするだろうという予想は、見事に裏切られました。今でこそ、どこのアマオケでも大学オケでも、ブルックナーやマーラーは当たり前に採り上げられますが、当時としては大変に稀有なことであったと記憶しています。

これが私とTオケとの運命的な出逢いでした。

そして、私は決心したのです。「卒業したら、このオケに入ろう」と。

つくづくお目出度いヤツです。だって、まだ左手は全く使えず、開放弦のボウイングしかやっていなかったというのに、よくもまああんなことを考えたものだと我ながら思います。

普通はこの流れで行くと、「それからノグチは日々練習に励み、その努力の甲斐あって上達していったのである。」となりそうなものですが、そこは私のことです。他のことにも目が行ってしまい、先輩に勧められてもレッスンにつくことを拒み続け、良くも悪くもマイペース、そこそこに楽しみながらオケ生活を続けていました。

冬の定演では、モーツァルトの《劇場支配人》序曲に乗り、初めてオーケストラ曲の中に入って、「わあ、自分の音が周りと溶け合ってる!」とひどく感銘を受けました。あの時の気持ちはいつまでも忘れずにいたいものです。

そして間もなく、そんなお気楽オケ生活を送っていた私を、激動の嵐が襲ったのでした。
(続く〜w)

(2014/02/24)

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