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私のヴィオラ遍歴(最終回)




6月に初台でY響を聴いて以来、是非ホームグラウンドで聴きたいと機会を窺っていました。すると、11月に《さまよえるオランダ人》を演奏会形式ながら全曲やるというではありませんか。Y響の透明感のある響きとワーグナーというのがちょっと不思議な気もしましたが、《オランダ人》ならまぁアリか、お膝元に行くならこれしかないでしょ、と早速手配。いざ、Y響ホームグラウンド!

初台で聴いたときは、大学オケの後輩たちと一緒でしたが、この時は単身で、知っているのはJK夫妻と、サバトで知り合ったヴィオラ奏者のAT嬢だけ。当然のことながら、三人とも舞台に乗っているので、本当に野口ひとり。ぽつん。ですが、ここでも運命の出逢い(笑)が待っていました。MT嬢です。行く直前からメールでやり取りをし、何故かウマが合っていた彼女。初対面で目と目を見交わしたその瞬間から、私たちは相思相愛の仲になったのです(と思う。多分w)。

見知らぬ土地に一人で乗り込むのは、好奇心の一方でさり気なく心細いものですが、MT嬢や周りの方々が本当に温かく、この闖入者めを歓待してくださいました。また、ここでワグネリアンであり半ゲルマニスト(笑)のA氏ともお近づきになりました。A氏はR.シュトラウスにもお詳しく、「ホフマンスタールがご専門なんですか。じゃあ、前々から知りたいと思っていたんですけど、アラベラに出てくるあの言葉って正確にはどう訳すんですか!」と初対面でいきなり「えっ、そこ!?」という部分に斬り込まれタジタジに(汗)。とは言いながら、「彼の地では自分は一体どういう立ち位置で振る舞えば良いのだろうか」などと腐心していた小者の私、いきなりディープな話題に触れてすっかりリラックスし(なんか違)客席に赴くことができました。《オランダ人》も、第二幕で橋爪ゼンタに魂を奪われ、終演後には宴会にまで誘って頂き、実に楽しい一夜を過ごしました。

以来、私はMT嬢のことを「姫」と、そしてMT嬢は私のことを「野口せんぱい」と呼び合うようになり、それに準じてなのか?私は彼の地で「先輩」と呼ばれる場面が増えました。それもこれも「JK効果」なのでしょう(笑)。本当に慕われているのだね、JK。

そして、12月。Kフィルで久方ぶりの本番を終えました。無事とは言い難かったですけれど(汗)、あの何とも言えない興奮をまた感じることができて幸せでした。プロの調理人であるDのお手製差し入れも大変美味で、楽屋であっという間に売り切れ御免。弦楽器は本番直前でも食べられるのがいいですね(笑)。

同じ12月に、絵本の読み聞かせボランティアで開催した「クリスマスお話会」では、キーボードもない会場だったので、ヴィオラいっちょうでクリスマスソングも弾きましたっけ。その時の写真です。カムフラージュしていますが、トナカイの角をつけています(笑)。





こうして振り返ってみると、2012年の充実ぶりは半端なかったですね。まるで20年以上かけて敷かれた伏線を回収したような趣きです。

これで野口タンホイザーの旅も終わりです。予想外の声に支えられ、調子こいて長々と連載してしまいました。2013年以降も、Y響やYカルテットを聴きに年に数回彼の地へは赴いております。我が姫との恋仲も順調です(ぇ)。Kフィル方面とも、関越ヘンタイトリオ(表向きの名称は、トリオ・関越メタモルフォーゼw)を結成しました。ヴィオラのレッスンでは相変わらず山に入る装備点検の日々です(^^;。

それでは皆さま、ごきげんよう。

(2014/03/05)

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