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2015年6月

Stimme vol. 3 終了





梅雨の晴れ間に恵まれた6月28日、Stimme vol. 3 朗読コンサート「賢治を読む〜ヴィオラと奏でる『よだかの星』」が、無事終了いたしました。

開演の1時間前からお越しくださった熱心な方もいらっしゃり、また当日にご連絡くださった方もいらして、賢治人気を実感しました。



(Ami嬢に頂いたお花が受付を飾ります)


会場は、JR埼京線の南与野駅にほど近い、ギャラリーカフェ・ラルゴさんです。とても瀟洒で気持ちの良い空間。中山良夫先生がヴィオラを弾くと、ギャラリー中の空気が動いて響きます。写真は撮り損ねましたが、ヤマハのC6の後ろにはタンノイもありました!(≧∇≦)





ラルゴさんは、コーヒーも紅茶もとっても美味しいのです。お客様には休憩中にお楽しみ頂けたと思います。(そう言えば、中山先生の分もお願いすれば良かったと、今さら気づく不肖の弟子(。-_-。))





ラルゴさんの本当に素敵な空間の中、熱心に深く聴き入ってくださるお客様の温かい雰囲気と、そして、手に持つ台本がビリビリ共鳴して震えるほどの中山先生のヴィオラの響きに包まれて、今の自分にできることは出せたと思います。もちろん、ヴィオラの響きにまだまだ負けているとか^^;、数箇所トチったところはありましたが^^;;、集中力が途切れることはなく終えられました。「とても素敵でした」「感動しました」と涙ぐんでおっしゃる方々もいらして、あぁ、伝わるものはあったのかな、と胸を撫で下ろしています。

《よだかの星》のラスト、よだかが「青い美しい光になって」燃え続けている場面の音楽に、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のアルマンドを弾いて頂いたのですが、この曲を中山先生が、まるで瞬いて光る星座のように弾いてくださったことに、隣で聴きながら密かに感動していました。舞台上で泣いてはいかん、と思い、こらえておりましたが。。こんな不肖の弟子の拙い意図をここまで汲んで、あそこまで表現してくださる師匠を持った私は、本当に本当に幸せものです。自分に重ねているよだかの苦しみ・哀しみが昇華したような思いです。



(楽屋で記念撮影する師弟♡)


この日のライブではありませんが、「スタジオ録音。」の記事で書いたように、このプログラムでCDを作る予定です。そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
(2015/06/30)

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スタジオ録音。

昨日は、明日の本番前最後の朗読レッスンでした。否、レッスン、、、のつもりで出かけたら、秋山雅子先生に連れて行かれたのが、このスタジオ。





・・・確かに、先生の「お友達のスタジオ」を借りたので、「仕上げに録音もしてみましょう」とは伺っていました。しかし人間とはかなしいものです。所詮、自分の持っている尺度でしか人の話を測ることができません。私は、「お友達の持っている練習室を一室借りたので、そこでレッスンをした後、仕上げにICレコーダーか何かで録音して反省しましょう」くらいに理解していたのでした。それが、こんな本格的なスタジオだとは・・・!

動揺しつつ、記念撮影^^;。





秋山先生は、こちらが素をさらけ出した瞬間の姿を捉えるのが本当にお上手でいらっしゃいます。もちろん良い意味でですが!(笑)

発声練習もままならない上に、一発録音! しかも、これに中山良夫先生のヴィオラも収録してCDを作りましょうというお話になり・・・。中山先生からもご快諾(?笑)いただき、どうやらその方向で進みそうです。いやぁ本当に、人生、何が起こるかわかりません。





録音してくださったのは、株式会社「音はこ」代表取締役の市川仁志さんです。オーボエ奏者でもあり、また口笛奏者として国際コンクールにも出場なさっておいでの方です。大変にお世話になりました。





秋山先生のブログでもご紹介頂きました。

しかしその前に、明日は本番です! 当日ふらりとお越し頂いても大丈夫です。14:00より、JR埼京線「南与野」駅より徒歩5分の、ギャラリーカフェ・ラルゴでお待ちしております。
(2015/06/27)

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軽井沢大賀ホール【追記あり】





梅雨入りし湿度の高い日が続くなか、爽やかな高原の風が吹く軽井沢へ行って来ました。





目的地は大賀ホールです。秋山雅子先生の朗読レッスンを受けるために、大賀ホール内にある演奏者ラウンジへ。秋山先生のご尽力により、ホールから文化活動に認定して頂き、格安で利用させて頂けることになったのです。まさか自分が大賀ホールの利用者になる日がやって来ようとは・・・。人生、何が起こるか分かりません。





レッスン内容は6月28日に行う朗読コンサートの練習で、今日はメインの《よだかの星》を読み込みました。セリフの部分が苦手な私に模範を示してくださり、当然とはいえ厳然と立ちはだかる実力の差に唖然としながらも、何とか自分のエンジンを空ぶかし(苦笑)して奮闘しました。

秋山先生は、私が JILA(国際芸術連盟)の朗読オーディションを受けた時に審査員をなさっておいででした。ご縁があって、個人的に朗読のレッスンを受けられるようになったわけですが、先生との出逢いは、間違いなく私の人生の中での転換点になると思います。私のごとき、よだかのように風采の上がらない不器用な人間を、こんなに引き揚げてくださる方が現れるなぞ、1年前に考えられたでしょうか。





レッスンの後は、瀟洒な珈琲屋でランチを頂きつつ、お互いの研究の話などをしました。秋山先生は、朗読を実践するだけでなく研究の対象にもなさっており、発想の豊かさ、その発想を形にするためのアクションの取り方、そして実現と成果に繋げる思慮深さと探究心の強さに、刺激を受ける・・・などと言うのもおこがましいような、眩しさすら感じました。

私でも役に立つことがあるのか、ささやかでも社会に還元できることがあるのだろうか、という漠とした不安・・・自身の存在への自信のなさから来る疑問に、常に怯えているようなところがあるのですが、そんな自分の危機の時に支えとなって来たのが、文学でした。音楽も勿論なのですが、依怙地な私の内面を深いところから支えてくれるのは、やはり何よりも文学なのです。その文学から受け取ったものを、何らかの形で残せたら、という思いで、無様ではありますがこれからも歩み続けようと思います。








音楽は言葉を超える、とはよく言われることですが、私の念頭に常にあるのは、「言葉の音楽性/音楽のメッセージ性」です。個人的には優劣はないと考えています。自分にとってどちらがしっくり来るか、という問題に過ぎません。私にとっては、言葉は音楽ですらあります。そのことは朗読をするようになって痛いほど感じています。言葉の響き・文章のリズムをどこまで感じ取り、どこまで表現できるのか。我ながら、困難な道に入り込んでしまったものだと呆れますが、探求は続きます。
(2015/06/15)

【追記】
秋山先生のブログでもご紹介頂きました!

さらに、当日は先生のなさっているインターネット・ラジオ「ドルチェタイム♪」で取材もして頂きました。突然のことで動揺しまくっていますが(^^;。よだか、そのまんまの無様さです^^;;
(2015/06/16)

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朗読コンサート Stimme vol. 3







学会シンポジウムの興奮冷めやらぬうちに、ハッと気づけば朗読コンサートまで、あと約2週間! ホフマンスタール研究と並んで、私のもう一つのライフワークである朗読。今回は宮澤賢治です。無謀にも《春と修羅》に挑戦します。

共演して頂くのは、おなじみの中山良夫先生。今回の目玉は、尾上和彦さんの『無伴奏ヴィオラ詩曲・よだかの星』です。この曲のためにプログラムを構成したと言っても過言ではありません(≧∇≦)

会場のギャラリーカフェ・ラルゴさんは、とても気持ちの良い空間です。コーヒーも紅茶も、本当に美味しいです。何度かただの客として行ってみての、掛け値なしの感想です。

住宅街の中にあるマンションの1階部分で、ちょっと判りにくいですが、JR埼京線の南与野駅から徒歩5分ほどです。案内図も載せておきましょう(^^)。




公演概要は以下の通りです。皆さまのお越しをお待ち致しております。


++++++++++++++++++++++


朗読コンサート Stimme Vol. 3

賢治を読む〜ヴィオラと奏でる『よだかの星』


【朗読作品】
宮澤賢治
『春と修羅』より:
「序」
「春と修羅」
『春と修羅第二集』より:
156〔この森を通り抜ければ〕
158〔北上川は螢気をながしィ〕
『花鳥童話集』より:
「よだかの星」

【演奏曲】
バッハ :半音階的幻想曲とフーガ
ヴュータン:カプリッチョ
尾上和彦:無伴奏ビオラ詩曲・よだかの星
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番・第2番より


【朗読】野口方子
【ヴィオラ】中山良夫


【日時】2015年6月28日(日)14:00開演(13:30開場)
【場所】ギャラリーカフェ ラルゴ
(JR埼京線 南与野駅より徒歩5分)
【料金】2500円(コーヒー/紅茶つき)
【主催/お問い合わせ】文化工房シュティンメ stimme_kultur@yahoo.co.jp
【後援】国際芸術連盟

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R. シュトラウス・シンポジウム@日本独文学会






5月30、31日の二日間、東京の武蔵大学において2015年度日本独文学会春季研究発表会(全国大会)が開かれました。その二日目の31日に、「R. シュトラウスのオペラ作品における音楽と文学の関係性を読み解く」と題したシンポジウムを行いました。

指導教授である光野正幸先生にシンポジウムの企画と司会を任され、さてどうしようと路頭に迷った^^;のが、ちょうど一年前のこと。シンポジストを集めるに際しては、私と同世代や上の世代ではなく、せっかくだから若い研究者を集めろ、との指示が飛びました。

お題は当然、リヒャルト・シュトラウスです。シュトラウスと言えば・・・と、私の友人知人の中で真っ先に思い浮かんだのが、音楽学者の広瀬大介さんと、声楽家の望月哲也さんです。しかし、今さら説明するまでもなく、お二人ともまさに今が旬の人気者。いくら個人的な知り合いだとはいえ、そんな人たちが出てくれるだろうかと逡巡しながらも、ええい、ダメもとだ、と恐る恐〜るお伺いを立ててみたところ、何とお二人ともにご快諾を頂いたのでした。日本を代表するシュトラウス研究者とテノール歌手が同じ壇上に上がるなどということは、これ迄ありそうでなかったこと。いやー、これは凄いことになりそうだと、武者震いをしたものでした(笑)。



(左より、望月・北川・広瀬・野口)


さらに、オペラ芸術における演劇学、という視点から研究をなさっておいでの北川千香子さんをお迎えすることもできました。ストレートプレイとしての演劇を研究する学者は数多いるものの、オペラを扱う演劇学の研究者はまだ日本では殆どいません。これが日本でオペラ研究が遅れている一因であることは否めず、その意味でも北川さんは間違いなく、これからのオペラ研究の一翼を担う逸材です。

こうして、いま自分が考えうる限りの、最高の布陣でシンポジウムに臨むことが可能になったのです。



(撮影:山本まり子さん)


当日はまず、北川さんが《エレクトラ》について報告をし、続いて私が《アラベラ》で発表しました。北川さんも私も、独文学の世界では「亜流」扱いをされてきており、何ともやるせない悔しさを禁じ得なかったのですが、今回のシンポジウムでは、広瀬さんがそんな私たちの発表を見事に受けた上で、音楽学の立場から主に調性に焦点を絞って、シュトラウスのオペラを分析。そして、シュトラウスを得意とする望月さんが、日本人の声楽家としての立場から、どのように言葉を解釈し、その解釈に則ってどのように発音し、さらにそれを歌唱に繋げるのか、ということを、実演を交えて発表してくださいました。



(撮影:山本まり子さん)


音楽関係のお二人による発表と実演は、圧倒的な説得力を持ったものであり、このように専門の異なる立場の者が手を携えることこそ、かねてより私がやりたいと心から願ってきたオペラ研究なのです。文学(リブレット)のみならず、演劇学・音楽学・演奏家が揃って初めて、オペラの本丸に挑むことができる。殊に、オペラは舞台表象芸術なので、北川さんのような研究者と、言葉に真摯に向き合う望月さんのような声楽家は欠くべからざる存在です。



(撮影:今里讓さん)


広瀬・望月・北川のお三方はそれぞれ「お名前はかねがね」であったにも拘らずお互いに面識はなく、たまたま私が共通項であったのですが、この優秀なお三方を繋ぐことができたのが、今回の私の最大の功績であったのかも知れません。願わくは、この出逢いが今後の実り多い研究に繋がらんことを! それが私への一番のご褒美でしょうか。



(これもとても素敵なご褒美!)

このシンポジウムに関わってくださった全ての方たちに、心より感謝いたします。
(2015/06/01)

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