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2015年8月

スタジオ録音・ヴィオラ編

Stimme vol. 3の「賢治を読む ーー ヴィオラと奏でる《よだかの星》」と同じ内容構成でのCD制作に向けた録音を行いました。私の朗読分は録音済みなので、今度は中山良夫先生のヴィオラ演奏の収録です。





スタジオは今回も株式会社「音はこ」、今回のエンジニアは佐藤豊さん。佐藤さんはギタリスト・作家・楽曲ディレクターで、コンマ何秒の単位でなされる繊細な編集作業は、数字や技術的なことはもちろんなのでしょうが、数字では表し難い呼吸や間などを汲み取って頂けるのがありがたく、それは音楽的センスに裏付けられているのだなと感じ入りました。

中山先生に弟子入りしてから20数年、これまでに何度もソロや室内楽の演奏をコンサートで聴いてきました。しかし、スタジオ録音に立ち会ったのは初めてです(普通はそうでしょうが...)。録音を聴き直し、納得できない部分は弾き直し、聴き比べてどのテイクを採用するか。その妥協のない厳しい姿勢に触れ、身の引き締まる思いでした。

帰路は何だか酔っ払いのようにフラフラしていました。中山先生のヴィオラに完全に中った感じです。

本物の芸術が体現する瞬間に立ち会うということは、こんなにも凄いことなのだ、と今更ながら痛感しました。自分が弾くわけではなくとも、ただその場にいて、同じ時間を共有できるというだけで、こんなにも豊かに受け取るものがある。本当に幸せでした。

フラフラついでに、帰宅前についつい...(笑)。誘惑に負けました^^;





妥協なしの収録ゆえ、一日では終わらず、また日を改めて残りを録音します。
(2015/08/21)

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「レコード芸術」9月号





本日8月20日発売「レコード芸術」9月号誌上の海外盤レビューに寄稿しております。





このR. シュトラウスのドキュメンタリーについて書きました。これまで公開されてこなかった映像などもあります。私自身は、もちろんシュトラウスの姿もそうですが、バイロイト方面(笑)では有名なピアニスト、シュテファン・ミキシュが、ピアノを弾きながら作品を通してシュトラウス像にアプローチしてゆく様が非常に興味深かったです。それはもう感動的なほど。

使用言語はドイツ語で日本語字幕は残念ながらありませんが、英語字幕でおおよそのことはつかめます。
(2015/08/20)

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アンサンブル





この夏は、県外の音楽仲間二人と組んでいるトリオの合わせを二回やりました。去年の夏に結成したのですが、物理的な距離もあるため、一年ぶりのことです。でも、アンサンブルや音楽に対する姿勢や考え方が共有できているせいか、時間や年齢差(笑!)をものともせず、とても密度の濃い、充実した時間を持つことができました。

もちろん楽しむためにやっているわけですが、この「楽しむ」ということ一つとっても、価値観が違うとなかなか難しい面が出てくるものです。しかしこの点でも、この仲間はとても良い感じです。「本当に楽しむためには、それなりの準備、心構えが大前提だ」という考え方の方向が一致しているのです。自分に許される範囲で頑張る、というのも、言うまでもなく自分を甘やかしたり逃げるための言い訳ではなく、最大限の努力をする、という意味です。それぞれがどうしても譲れない一線が自分の中にある、という頑固なところも心地よくすらあります。あはは、むずかしーと、にこやかに笑いながら陰ではガッツリ妥協なくさらっているような仲間。





この冒頭に二回出てくる回音、ヴィオラとピアノで全く同じことをやるのですが、これがピッタリ合った時の幸福感と言ったらありません。ピッタリ合う時というのは、ニュアンスまで合うものなので、もう恍惚に近い。何度か合わせ、聴き合い、ぴったり寄り添ったり、時には少しリードしたり、相手を思いながら弾くとそうなるんですね、これが。寄り添い合うのがアンサンブルの醍醐味。

無難にそつなくまとめる、ということも時と場合によっては必要なことも勿論あります。また、その時の自分の手札だけで、特にこれといった準備なしに対応できてしまうこともあります。それが「経験」というものではありますが、それを実力と勘違いして、そのようなアウトプットが常態化してしまえば、少なくともそれ以上の成長はありません。常に高みを目指すためには、自分の過去の経験を守りに入るのではなく、やはり時間をかけた準備と不断の努力が必要不可欠なのです。そうでないと、到底「寄り添い合うアンサンブル」などできようはずもありません。それはとても勿体ないことですし、残念なことでもあります。





見た目の華やかさに惑わされない、地道な努力を重ねていきたい、という思いを新たにした夏です。
(2015/08/14)

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大賀ホールの本番終了(追記あり)





前エントリーで書いた事情により懸案だったこの本番。40代最後の日の節目の舞台でもありました。

もちろん反省点は山のようにありますし、思うところも多々ありはしますが、表面上は大きな事故もなく(多分^^;)終えることができ、肩の荷を降ろしています。



(本番中の写真は全て、ホール側より正式な許可を頂いて撮影したものです)


今回の舞台は、出演が決まってから本番当日まで1ヶ月ちょっとという慌ただしさで、生来じっくり取り組み準備に時間をかけたい質の私にとっては、なかなかしんどい舞台でした。《よだかの星》は一応レパートリーに数えても良いだろうと、自他ともに思える程度には読み込んでいたので何とかなった感じです。ヴィオラをこのような形で弾いたことも、言ってみれば「避暑地でのひと夏のアヴァンチュール」みたいなものと捉え(なんじゃそりゃ)、まあ良しとします。





一番ありがたく嬉しかったのは、6月に私企画の朗読コンサート、Stimme vol. 3の会場に使わせて頂いた、ギャラリーカフェ・ラルゴのオーナーさんがわざわざ日帰りで埼玉から聴きにいらしてくださったことです。こういうご縁は、本当に大切にしたいものです。





アメイジング・グレイスの曲想を捉えきれずに呻吟していたところを救って頂いたり、いろいろな方に支えられて、いまの自分があるのだなぁとしみじみ。さまざまな形で関わってくださった方々に、心より感謝いたします。







どうもありがとうございました!

【追記】
秋山先生のブログでもご紹介いただきました(*^_^*)。
(2015/08/06)

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《よだかの星》ライアーバージョン








改めまして、ひっそりと(?)告知です。

今度の水曜日、8月5日に軽井沢大賀ホールに出演します。15:00開演、トップバッターを務めますので、15:00から30分ほどのステージです。演目は、宮澤賢治の《よだかの星》と《雨ニモマケズ》です。

《よだかの星》は私が主に読み、秋山雅子先生が「よだか」の役と、合間にライアーの演奏をしてくださいます。ちなみに、よだかの独白は私が担当します。そして《雨ニモマケズ》は秋山先生の朗読です。こっそり背後で私がヴィオラを弾きます(声が小さくなっていきます…)。

「アマチュアやボランティアの場以外では人前ではヴィオラは弾かない」というのがスタンスでしたが、今回の舞台は大賀ホール主催であり音源審査を通過しての出演ではあるものの、「プロ・アマ問わず」という催しであることと、入場無料であること、このことでお金は一切受け取らないことから、かなり迷いましたが弾くことにしました。師匠、申し訳ありませんっm(_ _ ;)m

などと言い訳を書いているうちに、緊張してきてしまいました(^_^;)。アマとしてではあっても大賀ホールで弾いてしまうだなんて、いいんだろーか(汗
職権濫用のような気分になってきました(滝汗

あっ、でも勿論メインはあくまで朗読です。ど平日の真昼間ですが、よろしければお出掛けくださいませ。
(2015/08/02)

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