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山下浩司バス・バリトンリサイタル









山下浩司さんのリサイタルを聴きに、白寿ホールまで行きました。ピアノは河原忠之さん(2016年5月19日)。

演目は《美しき水車小屋の娘》全曲。誰でも、この歌曲集の歌とは意識していなくとも必ずと言って良いほど知っているだろう、有名な歌のかずかず。これらを、曲調、ひいては詩の内容によって、実にさまざまな声のトーンで聴かせてくださり、また河原さんの表情豊かなピアノに、私も多分それに合わせて百面相をしながら聴いていたと自己分析(笑)。

山下さんらしい、朗々とした厚みのある響きはもちろん、苦しげで切ない声、優しいまなざしを感じる声、憧れと追憶に満ちた声…。緑、白、赤、黒の色が、「見える」と言うような表面的なことではなく、心の裡、脳裏の深いところで「感じる」ような歌唱でした。リートでは言葉と音楽の結びつきがかように深く、歌とピアノの関係もかように親密なのだと、改めて感じ入りました。

「言葉が音楽という翼を得ると、歌になる」というのが、常日頃感じている私の信条(?)なのですが、それを実感できる、幸せなひとときでした。
(2016年5月20日)

【追記】:歌詞の訳がスクリーンで映されていたのですが、視線を上に動かす余裕がなくて^^;、せっかくの三ヶ尻正さんの訳でしたけれども、ほとんど見る余裕がありませんでした(残念…)

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