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山形弦楽四重奏団 第66回定期演奏会

山形弦楽四重奏団を聴きに行ってきました(2018年1月20日、於:文翔館@山形県山形市)。





なかなかタイミングが合わず、実に2年3ヶ月ぶりに聴いた山形弦楽四重奏団は、全員が山形交響楽団員から成る数少ない常設カルテットです。毎回、いわゆる「名曲」と、知られざる曲や山形ゆかりの作曲家の曲などとの組み合わせが絶妙なバランスで、聴くほうも真剣勝負です。

山形県鶴岡市出身の佐藤敏直作曲の弦楽四重奏曲第2番は、第3楽章のヴィオラの音色が何とも印象的でした。単にミュートを付けたから、というだけではあのニュアンスは出ないのではないでしょうか。ヴィオラだけでなく、チェロのビブラートの掛け方、各パートの楽器の鳴らし方、私には聴き取れなかった^^;最上川の民謡の旋律も、きっとこの曲全体の雰囲気を支えているのだろうなぁと想像しながら聴いていました。

ラヴェルは本当に大好きな曲なのですが、実演は初めて。あまりに緻密に曲が書かれているため、演奏が本当に大変だとメンバーが口を揃えていましたが、いま主旋律として聴こえている音を誰が出しているのか、とキョロキョロ(?)してしまうことが確かに屢々ありました。ヴァイオリンかと思うとチェロだったり、チェロかと思うとヴィオラだったり。ファーストヴァイオリンかと思うとセカンド、その逆ももちろん。実演に接する面白さですね。まあスコアを見れば分かるのでしょうけれど、持っていないもので(^^;。あとCDでは判らなかったのは、第2楽章で多用されるピチカートの凄さ。音がポンポンパシパシ躍動し弾けていました。第2楽章が終わってのチューニングもさもありなん、という。。



(歴史的建造物の文翔館、渡り廊下も風情があります)


この四重奏団は、ハイドンのカルテット全曲を演奏することを目的に結成されただけあって、ハイドンへの取り組みには注目すべき姿勢があると今回も感じ入りました。そのハイドンも、次々回7月の定演で全68曲コンプリートとなる由。日程が合って、聴きに来られることを願ってやみません。



(啓翁桜というのだそうです。佳き名前ですね。)


末筆ながら、息子の分を招待扱いにしてチケットをご用意くださっていました。どうもありがとうございます。そして開演前に受付に出ていらしていたファーストヴァイオリンの中島さんに、その場で打ち上げに拉致もといお誘い頂きました。お陰さまで、とても楽しい終演後のひと時を過ごすことができました。重ねて御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。
(2018/01/21)



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日本独文学会@鹿児島大学



(鹿児島大学の歓迎立て看板)

10月3日、日本独文学会の秋季研究発表会(全国大会)で発表をするため、鹿児島大学へ行きました。心配された爆弾低気圧も支障なく、予定通りの快適フライトでKOJに到着、桜島も穏やかで美しい姿を見せていました。


(鹿児島大学のゆるキャラ二体...違)


(今回の演題)

今回の発表テーマは、これまでの私とはガラリと変わって、Anatomie (anatomy)です。私は病理解剖医であったゴットフリート・ベンの抒情詩《モルグ(遺体安置所)》について、ベン自身の詩論『創作の告白』を手掛かりに、創作をする際のベンの対象との向き合い方、言葉の持つ意味などに触れつつ報告を行いました。既訳では漠然として内容がよく判らない部分が多いため原文に当たってみたものの、やはりよく解らない。これはやはり医学的な知識がないとベンの描いたことが理解できないのではないだろうか?という疑問が出発点でした。


(今回の共同演者)

「ドイツ語ではこんなようなことが書いてあるのだけれど、臓器の位置関係や解剖の作法が解らないと、グロテスクな描写の中に潜むベンの抒情性も解らないのではないか。」

実際、解剖学者にそれらの疑問をぶつけ、レクチャーを受けながら読み返してみると、改めて解剖医であったベンの詩人としての、そして科学者としての透徹した視線を再発見した思いがしました。ベンが観照していたであろう光景が鮮やかさを増したように感じたのです。

そして、解剖学者の意見をききながら改訳を試みたものを、既訳とともに会場でお配りしました。その「再発見」をどこまで反映できたかは、まだまだ推敲の余地があるのは無論のことですが、発表後にお話しに来てくださった先生がたに概ね好評で、ほっと胸をなで下ろしました。生野幸吉先生の既訳にある意味挑むという、大胆な試みであっただけに、「ベンがどういうことを描いているのかがよく解りました。これは一つの成果ですよ」と言っていただき、嬉しかったです。


(ここのお店は、肝吸いではなく肝味噌汁!)

発表の後は、鰻で昼ビー。コップ焼酎が170円という天国のような(笑)。その後、白熊も制覇。


(これでベビーサイズ。)

今回の発表ではもちろん課題も新たに見つかり、それを宝として今後に繋げたいと思います。
(2015/10/04)

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初のびわ湖ホール

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初めて、びわ湖ホールに行きました。ワーグナーの《ワルキューレ》を聴きに行くためです。


素晴らしかった。


公演についてもいろいろ書きたいのですが、三日経った今でも、まだボーッとしていて、抜け殻のようなので、もう少し経ったら書きます。


公演翌日、大津駅の小さなコーヒー屋で一息入れていたら、イコちゃんと、びわ湖ホールのゆるキャラ「にゃんばら先生」が駅前のロータリーに! 呆れる相方を尻目に激写しに走りました(笑)。


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評判通りホールからの眺めも良くて、幕間に琵琶湖の風景が沁みました。今回はスケジュールの都合で一泊だけでしたが、今度はもう少しゆっくり来たいなぁ。
(2013/09/25)

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